目次
目標設定の戦略策定が完了したら、次はターゲットについての分析を開始します。
Webサイトは顧客のためのもの。
まずはそれを心得よう。
何故ターゲット分析を行うのかというと、私たちはそのターゲットととなる人達のためにサイトを作る必要があるからです。サイト制作時に起こりがちなケースは、ターゲット優先のサイトとなるのではなく、企業や制作サイドの個人的な趣向や意向が適用され、自己満足のサイトに仕上がってしまうことです。これではターゲット(顧客)のためのサイトとはなりません。
Webサイトは、私たちサイト運営者が一方的に話す機会を得る、プレゼンをしているのと変わりありません。そのためにはどうオーディエンスを飽きさせずに、伝えたい情報を聞いてもらえるかを考えなくてはなりません。
Webサイトの閲覧は、顧客との会話とも言えます。電話のような対話にはなっていないものの、悩みを抱える人が検索エンジンに問いかけ、その答えとなる候補が私たちの運営するWebサイトとなります。
ターゲット分析の目当ては、
ターゲット層とターゲット目線を理解すること。
Webサイト上における会話、プレゼンを最適化するアイディアを収集することが、ターゲット分析の目的です。
ターゲット分析では、誰がどのような悩みを抱えているのかという内容を掘り下げていくだけでなく、それらを解決するためにはどのような情報を提供し、どう導いてあげる必要があるのか。ターゲット層を明確にすると共に、ターゲット(ユーザー)目線で考えたサイト構成に仕上げるためには、何をすべきか。これらの疑問を考えることが、ターゲット分析の目当てとなります。
詳細のターゲット像を作り上げると、こんなメリットがあります。
- どんなサービスを提供すべきかがより明確になる(提供商品・サービスの見直す機会になる)
- サイトデザインの方向性が見えてくる
- サイトの文面における話し口調のスタイルが決められる
できるだけ詳細なターゲット像を描く
ターゲット分析では、ターゲットがどこに住み、どこに務め、どんな役職で、何歳で、性別は何で、どんな趣味があって、どんあシチュエーションで、どんなことに困っている人なのか。できるだけ詳細なターゲット像を書き出してみましょう。
- 年代
- 地域(市区町村内・県内・周辺都道府県・日本全国・世界)
- 性別(男性・女性)
- 属性(会社員・役員・主婦・学生・フリーター・親(子供)・シニア・オタク)
- 趣味
- シチュエーション
- 抱える問題
(これらはビジネスで言うペルソナ設定の基礎となるものです。ペルソナ設定を終えたら、カスタマージャーニーマップと呼ばれる、どのようにターゲットが商品・サービスの購入に至るのかまでをもシミュレーションしていきます)
ターゲット層が決まったら、どう事業がターゲットにフィットするかを考える
- 提供商品・サービスを通じて、どのようにターゲットの問題を解決できるのか
- 提供商品・サービスがターゲットに相応しい理由(なぜ他社ではなく、貴社を選ぶべきなのか)
- どうターゲットにWebサイトを見てもらうのか(オンライン上の居場所はどこか)
ターゲットがわからなければ、
事業目的がわからないのと同じ。
ターゲット分析を念入りに行うことで、初めてターゲットに共鳴できるWebサイトを作る基礎ができあがります。
Webサイトはお客様に話しかけるためのもの、という根本的な存在意義を履き違えなければ、どのようにWebサイトを構成、制作し、運用していけば良いのかが自ずと見えてきます。
ターゲット分析が終わったら、次の戦略策定ステップ「ブランド分析」に進みましょう。