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ホームページを運営するには、ホームページのデータを載せるサーバーが必要になります。ホームページを閲覧する時、パソコンやスマートフォンからサーバーへアクセスし、ホームページデータをダウンロードするのです。サーバーと聞くと専門的なイメージが湧くかと思いますが、実はところはパソコンなのです。私たちの使う普通のパソコンとはもちろん違うのですが、主にホームページの運用のためにチューニングが施されていたり、多くのアクセスを処理するための高機能が搭載されているなどの異なる点が挙げられます。
バスティル株式会社ではホームページ制作をサービスとしてご提供させて頂いていますが、サーバーやドメインの管理や運用代行は行っておりません。ですのでお客様には、事前にサーバーをご契約していただく必要がございます。レンタルサーバー会社は沢山存在しますので、サーバー代にかけることの出来る予算や、もとめる機能や性能、ホームページの目的や規模などから判断して選んでいただくのがベストだと思います。
サーバーのディスク容量は少なくても大丈夫
ホームページを運営されたことのない方は、データ容量における感覚がありません。そのためか、「容量が大きいほうがお得で安心」と、どうしても思われてしまうかと思います。しかしこのサーバーのディスク容量は、実はホームページ運営にあまり影響を受けない要素であります。(ホームページ自体のデータ容量は想像より遥かに小さいのです)
色々な現実を知っている私からすれば、大容量を売りにしているサーバー会社は、お得感で人々を洗脳するマーケティングを行っているようにしか思えません(競争相手がいるためしょうがないとは思いますが笑)。容量に関する事例がありますのでご紹介します。友人が運営する創立4年になるブログサイト(記事数が約350件)のデータ容量を試しに測ってみました。すると記事と画像が沢山あるにも関わらず、なんと使用容量は282MB(メガバイト)だけだったのです。0.282GB(ギガバイト)です。
高画質画像を数千枚と、フルHDの動画数百時間分のアップロードを予定されていない限り、通常のホームページであれば、正直なところ1GBも要らないのです。(サーバー会社さんも、契約者全員に100GB使われたらパンクするでしょうね笑)やはり容量よりも、処理能力と速度、そして安定性をサーバーには求めていきたいと思います。
自分に合ったサーバーを探す
とはいえお財布との相談やサイトの用途などもありますので、それに応じてサーバーを選べばOKです。料金、こんな人にオススメ、メリット、デメリットと、4つの項目に分けて、計5つサーバーを比較評価してみました。(※紹介しているレンタルサーバーは全て共用サーバーで、どれもマルチドメインとWordPressに対応しています)皆様の用途や状況に合ったサーバーが見つかれば幸いです。
ロリポップ!ロリポプラン
URL:http://lolipop.jp/
料金(月額):250円(税抜)
こんな人にオススメ:
・とにかく安く運営したい。
・初めてホームページを運営するので、レンタルサーバーに慣れたい。
・運営するサイトにはアクセス数をあまり見込んでいない。
メリット:とにかく安い。運営会社がGMOグループの傘下なので信頼度も良し。
デメリット:高性能ではない。WordPressなどのシステム系の動作が遅い。時間帯によってサイト表示スピードが変動する可能性がある。多くのサイトの運営には適さない。
さくらインターネットスタンダードプラン
URL:http://sakura.ne.jp/
料金(月額):515円(税込)
こんな人にオススメ:
・安くても、ある程度の性能は欲しい。
・将来的にサイトを増やす予定がある。
メリット:安い(ワンコイン)。3サイト位までなら、そこそこ安定して動作。
デメリット:ロリポップと同じく、あまり高性能ではない。メールの送受信にIMAPを使うと、メモリへの負荷が上がり、WordPressなどのシステム系に影響する場合がある。
X-Server(エックスサーバー)X10プラン
URL:http://www.xserver.ne.jp/
料金(月額):1,000円(税抜)〜 + 初期費用3,000円(税抜)
こんな人にオススメ:
・安さより性能を重視する。
・将来的にサイトを増やす予定がある。
・アクセス数が増えても、安定感が欲しい。
メリット:共用サーバーの中では、比較的高性能。WordPressなどのシステムも快適に動作。FTPアップロードもスピーディ。WordPress他簡単インストール機能付。
デメリット:料金が少し高め。
heteml(ヘテムル)
URL:http://heteml.jp/
料金(月額):1,500円(税抜)+ 初期費用3,950円(税抜)
こんな人にオススメ:
・10サイト以上のサイト運営を予定している。
・友人やクライアントのサイト運営代行の予定がある。
・自分でWordPressをインストールし、自らサイトを作りたい。
メリット:エックスサーバーと同じく、高性能と拡張性を兼ね備えている。容量も帯域幅も大きいため、50を超えるサイトを運営しても大丈夫。WordPress他簡単インストール機能付で、自らサイトを立ち上げることも可能。
デメリット:初期費用も含め、価格設定が高め(広告代理店などの業者向け)。契約期間を36ヶ月にしないと値引きが適用されない。過去にサイト改ざんなどの例がある。不具合の報告も多々あり。
CPI(シーピーアイ)シェアードプラン
URL:http://www.cpi.ad.jp/
料金(月額):3,800円(税別)+ 初期費用20,000円(年間一括払いの場合初期費用ゼロ)
こんな人にオススメ:
・国内最高峰の性能と速度を持つサーバーでホームページを運営したい
・安さよりも質を求める
メリット:電子通信大手のKDDIが提供するサーバーのため、クオリティは国内最高峰。性能、速度共に文句なし。WordPressなどのシステムも非常に快適に動作。多くのアクセス数にも対応できるネットワークと帯域幅がある。
デメリット:価格設定が高め。専門的なサーバー設定も多少必要なため、初心者には不向き。
さいごに
以上、主要レンタルサーバー5つのご紹介でした。最後にちょっとしたお知らせです。それは、どのサーバーに契約しても、いつでも別のサーバーへホームページを移管することが出来るということ。現状の能力に合わせて安いサーバーから始めて、ホームページや事業が成長するのと並行してサーバーをアップグレードしていくのも手ですし、サーバーがパンクするまで、とことんサイトを極めていくのも良いと思います。あなたにベストなサーバーが見つかれば幸いです。それでは、快適なウェブマスターライフをお過ごしください。ありがとうございました。