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目標設定はWeb戦略策定における最初のプロセスです。事業計画には目標設定があるのと同じく、Webサイトから得る成果においても目標設定が重要になります。ゴール設定のプロセスでは、S.M.A.R.Tゴール設定システムを使って具体的に下記の要素を定めていきます。
Web戦略におけるゴール設定が重要な理由
目標がないWebサイトは、Webサイトの公開がゴールとなってしまいます。公開しただけで放置されてしまえば、本末転倒。Webサイトを作ったら何を達成して、どう事業やプロジェクトの発展に結びつけたいのかを長期的な視点で考える。そしてそれらの長期的な成長をどうWebサイト実現するのかを考えるためには、具体的なゴール設定が重要となるのです。
S.M.A.R.T(スマート)ゴール設定とは、Specific(具体的に) Measurable(測定可能な) Achievable(達成可能な) Relevant(経営目標・将来のビジョンとの関連性) Timed(時間成約・いつまでに)の頭文字を取ったものです。
Specific 具体的な目標
目標は半年から1年スパンの短期的なものと、2年から5年スパンで考える長期的なものがあると良いです。会社の経営目標を見直す機会にもなりますし、目標を達成する上での課題定義、課題をどう乗り越えていくかなどのソリューションも同時に考えることができます。
- 達成したい目標は何ですか?何故その目標を達成したいのですか?いつまでに達成したいですか?(詳細に、そして簡潔に)
- この目標を達成する上での一番の課題は何ですか?
- その課題を乗り越えるためには何が出来ますか?
Measurable 測定可能な
目標を具体的に定義したら、次はどのように成果を測定するかを考えます。アクセス数なのかお問い合わせ数なのか。売上か販売数か。オウンドメディアサイトでは、記事のシェア数かもしれません。それは逆に、何を失敗と定義するのかも考えると良いでしょう。失敗を事前にシミュレーションできれば、それを防ぐための施策を考えることも段取りに取り入れることが出来ます。
- 目標の達成・失敗はどのように測定しますか?
- 目標達成と定義する時は、どのような事が起こった時ですか?
Achievable 達成可能な
ここでゴール設定の肝となる「何をすれば目標を達成できるのか」を考え始めます。ここでは特に詳細にすべきことを書き出すことが重要です。Webサイトを作る前のプロセスですので、Webサイトを制作するということはもちろんのこと、全体像を広げて考えてみると良いです。どのチームに何を振り分けるか、何を外注して、何は自社で準備すべきなのか等。
- この目標を達成するには、何をする必要がありますか?
- 目標を達成するために、自分以外の専門家(プロ)に依頼すべきことはありますか?
Relevant 経営目標・将来のビジョンとの関連性
短期的、長期的な目標がどう経営ビジョンに関連しているのか。例えば、目標が売上アップだけだとしても、売上アップは経営目標ではないはずです。どのように目標を達成するかを定めた後、改めて経営ビジョンを振り返ることで、Web戦略が経営目標と関連しているのかを確かめることが出来ます。
- この目標達成は、長期的な経営目標や展望(ビジョン)にどう関連していますか?
- この目標は、今重要な目標であると断言できますか?
Timed 時間成約・いつまでに
無理は禁物ですが、余裕を持たせすぎても現実味がありません。焦らないけど、心地よく早歩きできるくらいのペースで、目標達成までに要する時間を洗い出して、タイムラインを作ってみましょう。
- この目標を達成するまでにどれくらいの期間を要すると思いますか?
- この目標達成の期限はいつに設定しますか?
S.M.A.R.Tゴール設定が終わったら、次のターゲット分析に進みます。