Webサイト制作が完了したら、晴れてあなたもWebサイトオーナーです。Webサイトの完成は待ち遠しいものですが、マイホームの建設と同じで、その家をどのように活用し、どのように住むかはオーナー様次第です。
Webサイトが完成したら、Webサイトオーナーは何をすべきなのでしょうか。Webサイトを通じて事業発展させるためには、Webサイトオーナーは何をすべきなのか。
そんな疑問について答えていきたいと思います。
目次
事業発展のためにWebサイトが達成したい事
まず初めに、事業発展のためのWebサイトが何を達成すべきかをリストアップしてみます。
- アクセス数の増加
- お問い合わせ数や商品・サービス購入の増加(コンバージョン率アップ)
- 記事の共有数アップ
- 良質なクチコミの投稿
これら4つが達成できれば、Webサイトの存在が事業発展に繋がっていると言えるでしょう。
ではこれらを達成するために「必要な行動」を紹介する前に、それ以前の「必要なもの」をご紹介いたします。
サイトの目標達成に必要なもの
- Webサイト担当者←重要
- 事業理念に基づく姿勢
- 時間と忍耐力
Webサイト担当者
**Webサイトを成長させ、優秀な営業マンへと進化させるには、Webサイトの担当者の存在が必要不可欠です。**Webサイトを成長させるためにすべきことが分かっていても、本業に追われてしまったり、人手不足でWebサイトの面倒を見れなければ、残念ながらWebサイトを成長させることはできません。
Webサイトの成長は、畑で野菜を育てるのと同じで、時間と労力、そして日々の面倒が必要であるということを念頭に置いてください。
事業理念に基づく姿勢
サイト成長のための行動に移る前に、今一度振り返っていただきたいこと、それは事業理念に基づく事業に対する姿勢です。サイトを成長させるためには、日々(最低毎週)の世話が必要となるわけですから、目先の利益のためでは、サイトの面倒は決して長く続きません。
事業が掲げる事業理念を今一度振り返って、一体どのようなコンテンツを提供すれば世のため人のためになるのか。どのようなWebサイトに仕上げれば社会に貢献できるのかを考えましょう。(ありがとうを増やすことがビジネスの基本です)
Googleなどのインターネットサービスなどもそうですが、大半のサービスが無料で提供されています。無料でも有料級のコンテンツを提供する。この姿勢がサイト成長のため大きな鍵となります。
時間と忍耐力
ここではあえて「時間と忍耐力」を必要な項目として入れていますが、これは本来、感じるべきではないものです。それは、時間がかかるから忍耐しなければならないと思っている時点で、それは事業理念に逆らってしまっているからです。
成長に時間がかかるのは当たり前。事業としての貢献も、サイトの成長も、毎日の積み重ねがいつか力を持つようになるのです。
日々の積み重ねがいつか花を咲かせて、実を結ぶかもしれない。逆に、日々の積み重ねがあっても、花が咲かず、実を結ばないかもしれない。それでも積み重ね続けるのが、私たちビジネスマンのお仕事です。
サイトの目標達成に必要なアクション
サイトの目標達成に必要なものが分かったところで、実際に必要なアクション・行動について詳しくみていきましょう。
サイトの目標達成には、下記5つのアクションが必要であると考えています。
- 情報発信(ブログ、SNS、動画)
- より詳細な事業アピール(サイト改善、ページ追加)
- 広告を打つ(PPC)
- 良質なサービス提供
- 基本的なSEO対策の施策
それぞれ詳しく解説いたします。
1. 基本的な内部SEO対策の施策
SEO対策とは、検索エンジン最適化のことを指します。検索結果において、サイトの表示をより上位にするための施策です。
SEO対策には、内部SEOと外部SEOの2つの対策があります。サイトそのものの最適化は内部SEO、サイトの評価を上げるのが外部SEOとなります。
外部SEOは自分の力ではどうにもなりませんが、内部SEO、つまりサイトをそのものを検索エンジンに最適化させることは、私たちサイトオーナー(またはWeb制作会社の弊社など)のお仕事です。
ここでは具体的な内部SEO対策の解説は割愛しますが、下記の施策ができるとベストです。
- 検索キーワードのチョイス、設置
- HTMLの最適化(タイトルタグ、Hタグなど)
- サイト構造の最適化(内部リンク設置、ナビゲーション最適化)
- サイトロード速度の最適化(キャッシングの導入、画像の軽量化、コードの最小化など)
2. より詳細な事業アピール
サイトへのアクセスがあったとしても、閲覧者に事業をうまくアピールできなければ、サイトアクセスをコンバージョン(お問い合わせやサービスや商品の購入)に繋げることはできません。
実際に多くの会社様のWebサイトを制作してきた弊社にも、事業アピールがあまり上手ではない会社様は多くいらっしゃいました。
事業者主様が当たり前と思っている事でも、顧客には当たり前のことではないかもしれません。事業アピールに使える特徴をしっかりと認識し、サイト上で表現することが重要です。
より詳細な事業アピールをするためにヒアリングさせていただいている内容をご紹介します。
- なぜ他社ではなく当社を選ぶべきなのか?(選ばれる理由)
- 差別化している点は?(特長)
- 他社にはない強みは?(強み)
- こだわっている点は?(特徴)
- 解決できる問題、悩みは?(提案)
- 過去の実績は?(実績)
- 今までのお客様からのフィードバックは?(説得)
これらにそれぞれ3つのコンテンツ(内容)が準備できれば、21ページに及ぶ事業アピールページを準備することが出来ます。ぜひ参考にしてみてください。
3. PPC広告を打つ
PPC広告とは、Pay Per Click広告、つまりクリック単価で広告費が決まる広告のことです。Googleなどの検索エンジンにて表示される検索結果広告です。
PPC広告は、指定するキーワードが検索されると、SEO対策関係なく検索順位上位に表示してくれるため、今すぐに結果を出したい場合に有効です。
サイトの目標達成のための手段としてのPPC広告は、長期的ではなく短期的に結果を出したい場合に有効と言えるでしょう。実際にPPC広告を打たれる場合は、1クリックをも無駄にしないためにも、前項のより詳細な事業をアピールがサイト上で出来ているかを確認しましょう。
4. 情報発信(ブログ、SNS、動画)
3番のPPC広告以外にサイトへアクセスを呼び込むには、定期的な情報発信が必要不可欠です。人々の疑問を先読みしたコンテンツ発信が、サイトの成長に繋がります。
ここで重要なのは「定期的」というキーワードです。Webサイトだけでなく、全てのSNSやYouTubeも、更新頻度が信用度のスコアとして記録されています。情報発信に慣れていなければ月イチから。そして徐々に情報発信の頻度を上げていきましょう。
人々の役に立つ情報を発信すれば発信するほどサイトへのアクセスは増え、会社としてのWebサイトの露出、信用度も上がっていきます。
情報発信の種類
- ブログ記事
- SNS発信(Twitter, Instagram, Facebook, note, Voicy, LINE等など)
- 動画(YouTube)
どのような情報発信をすればわからない方は、こちらの記事を参照ください。
5. 良質なサービスの提供
これはサイト上ですべきことではなく、ビジネスオーナー(事業主)として、サイトアピールの内容と遜色ないサービスを提供すべきということです。
どれだけサイトにアクセスがあっても、どれだけサイトからのお問い合わせがあっても、提供している商品やサービスがサイトの内容と異なってしまっては本末転倒。
お客様の期待を裏切ることがないよう、誠実なサービス提供を徹底することが重要です。
まとめ
サイトの目標達成のために必要なもの
- Webサイト担当者が必要です。サイトの面倒を見れる人がいないとサイトは放置され、サイトの成長、そして目標達成は望めません。
- 事業理念に基づく姿勢が必要です。サイトの成長は事業の成長。企業理念に基づいた貢献の姿勢が。サイトの成長に必要になります。
- 時間と忍耐力が必要です。ローマは一日にして成らず。サイトの成長は穏やかで長期的に達成されるものです。結果に囚われず、日々の積み重ねが重要です。
サイトの目標達成のために必要なアクション
- 基本的な内部SEO対策の施策が必要です。検索エンジンというロボットは、サイトを読み込み、サイト構造、サイト内の文字を読み込んで、サイトを整理しています。狙っているキーワードが、サイト内にふんだんに含まれていることが重要です。
- 情報発信(ブログ、SNS、動画)が必要です。サイトにアクセスを呼び込むには、人々の役に立つ有益な情報発信する以外ありません。事業のリーチ顧客が一番使いそうなプラットフォーム(自社サイトまたはSNS)を選ぶことも有効です。
- より詳細な事業アピール(サイト改善、ページ追加)が必要です。リーチ顧客の1回のアクセスを無駄にしないためにも、サイトでは最大限の事業アピールを行いましょう。
- PPC広告の入稿は、予算があれば検討する価値のあるアクションです。LP(ランディングページ)など、顧客の購入に直接繋がるものなどに効果的です。
- サイトの目標は会社の目標を達成する手段に過ぎません。会社、または事業として良質なサービス提供することは、サイトの目標達成と同時に実施されなければなりません。